こんにちは、カプリカです。
今日はネットフリックスオリジナルの「デッドボーイ探偵社」を評価したいと思います。
「デッドボーイ探偵社」は「サンドマン」のスピンオフ作品でサンドマンの世界観をもとに主人公たちが幽霊の探偵業を行う、サスペンスミステリーです。
今回もネタバレなしなので最後までお付き合いくださるとうれしいです。
@detectives_news から
「デッドボーイ探偵社」のあらすじ・概要
死後、幽霊となった魂は死をつかさどるエンドレス「デス」によって来世へと導かれる。しかし、人口増加により、その手からあぶれる迷える幽霊たちが多く存在する・・・。
そんな幽霊たちを助ける探偵団、その名も「デッドボーイ探偵社」。霊能力者のクリスタルと共に事件を解決していくのだが、なんと探偵社も幽霊なのだ。
探偵社はとある理由で現世にとどまっているため、「デス」から逃げる日々、彼らは「デス」から逃げ迷える幽霊たちを救えるのか?
おもしろい? 評価
75点でおもしろいです。全体的に粗削りな面がありますが、十分楽しめる作品となっております。主人公二人だけで解決するのでなく、霊能力者「クリスタル」に個性豊かな日本人の「ニコ」の存在がより作品に魅力を生み出しています。
どんな人にお勧め?視聴に向かない人は?
こんな人にお勧め
・スーパーナチュラルのような悪魔、幽霊対決が好き
・ホラーは苦手でも心霊系を見たい
・個性的な仲間と助け合い解決するものが好き
・サスペンスドラマみたいな1話完結型が好き
・サンドマンが面白かった人
向かない人は?
・アクションシーン好き
・ゲイ描写がうけつけられない人
・怖いホラーを望んでいる人
・物語にわくわくや緊張感を求めている人
キャスト
https://www.netflix.com/tudum/dead-boy-detectives より
エドウィン・ペイン/ジョージ・レクストリュー
1890年代の若者の幽霊。死後の転生先、地獄。
地獄から逃げ出し現世に戻ってきた幽霊。デッドボーイ探偵社の一人、相方にチャールズがいる。礼儀正しく、物事を慎重に考える頭脳派。魔術も使える。
生きていたころから社交性が低く、友達が少なかった。幽霊になてもそこは変わらないが、エドウィンとはとあることをきっかけになかよくなり、親友となった。
https://www.netflix.com/tudum/dead-boy-detectives より
チャールズ・ローランド/ジェイデン・レブリ
1990年代の若者の幽霊。死後の転生先、未定。
死後、エドウィンに出会い共に行動を共にする幽霊。デッドボーイ探偵社の一人、相方にエドウィンがいる。常に笑っており、前向きな発言で場を和ませる。イギリス人らしくクリケットバットを手に戦う肉体派。
社交的で、あったばっかりの人とすぐに打ち解ける。そんな彼でもエドウィンは一番の親友。
https://www.netflix.com/tudum/dead-boy-detectives より
クリスタル・プレイス/カシウス・ネルソン
アメリカ出身の生きている人間。しかし彼女は霊能力者で幽霊が見えるという。
悪魔に取りつかれていたためか、名前以外の記憶がなく、失われた記憶を取り戻すためデッドボーイ探偵社と行動を共にするようになる。
困っている人をほおっておくことができず、仲間のためなら行動をすぐに起こす心優しき人物。
https://www.netflix.com/tudum/dead-boy-detectives より
ニコ・ササキ/ユウユウ・キタムラ
週払いのアパートに住んでいる生きている住人。父親を亡くしてから高校に行くことができず、部屋に閉じこもっている。
ある事件をきっかけに探偵社と行動を共にするようになる。他人の感情に敏感で寄り添える健気な女の子。
ここがいいところ! デッドボーイ探偵社の魅力とは!!
「サンドマン」よりとっつきやすく、一話完結型
サンドマンの主人公「ドリーム」は、概念の中の一つの神(エンドレス)。そのため、人物像や世界観含め想像しづらいのがドラマ「サンドマン」の問題だ。
一方「デッドボーイ探偵社」の主人公たちは幽霊(少なくとも死ぬ前は人間)と概念の神と比べ非常に親しみやすく、主人公も二人で役割も頭脳派と肉体派と別れているため非常に簡素なつくりで海外ドラマ初心者の方でも安心しながら見られるのは非常に大きな強みだ。
ストーリーも幽霊が幽霊の悩みを解決する王道もので、とっつきやすく1話ごとの話はサスペンスドラマのような構成で後味すっきり。
日本人も大活躍!? 個性が際立ったキャラたち
主人公たちはいわゆる現代人ではなく近代人の幽霊のため価値観のギャップもあり、例えば「エドウィン」をここでは挙げてみる。
彼はゲイなのだが彼が生きていた時代1900年代はゲイの存在なんて認められなかった。今の時代で有名人がカミングアウトしてようやく世間から認められるようになったことを考えるといかに厳しい立場であったことが推測できる。
そのため「エドウィン」は恋に積極的ではなく、というより自分が男好きと気づいていないというか、気づかないようにしている、そういった描写含も一個性として機能しているはすばらしい。
あと日本人キャラ「ニコ」が出ているのが地味にうれしい。アジア人系を出す場合たいていそのころの勢いの乗った国が出るのだが、80、90年代2000年は日本人、昨今のトレンドは韓国人みたいに。
中学生のころ「HEROES」で「ヒロ・ナカムラ」が活躍するのがすごくうれしくて誇らしかったのを今も鮮明に覚えている。
ここが残念、予算の都合や社会情勢のためか作りが甘い
ついに来た地獄!!実際は描写に難あり
サスペンス系ドラマで見やすいといったが、裏を返せば大きな盛り上がりもないいわゆる非日常の日常化。わくわく感がたりない。そのためついに地獄に行くとなった瞬間の高揚感はすごかった。
しかしふたを開ければ、おぞましさが全くなく、学生が低予算で舞台用に考え作りました感が強い、サンドマンシーズン2のつなぎのポシションだろうからしょうがないとは言えがっかりである。
「サンドマン」も地獄に行くのだが(正確に言うとある人に会うため経由)そこでもここ本当に地獄?と思っていたのにそれ以下だったとは・・・・。
やはり昨今のLGBT配慮の影響強し
いいところの項で個性の一つとしていい味出していると言ったゲイ表現だが、主人公の一人の設定がゲイといのは、別に問題ない。むしろキャラ設定に深みを持たすためなら大歓迎。
しかし主人公がゲイだから、無理にほかの登場人物もゲイにするのはごり押しととらえられても仕方ない。いくら時代が変わったとはいえごり押しされるとかえって拒絶反応が出るのではないかと思ってしまう。
私自身はまぁ、こういう作品を何度も見ているとまたかという謎の耐性はつくが、なじみのない人だとおそらく1話目から察して去ってしまう人もいると思うのでいい作品なだけに非常にもったいない。
まとめ
いいところも悪いところも含めてこの作品の魅力ではないかと思います、派手なCGや見事な舞台設計がなくても面白い作品は面白いし、どんなにお金をかけてもつまらない作品はつまらないことには変わりありません、この作品の場合もう少し視覚表現に力を入れてくれれば評価も少し高くなるのにといった具合です。ただキャラクターはものすごく好きですし、探偵社がどういったた結末にたどり着くのか非常に続きが気になる作品です。まだご覧なっていない方は、ぜひご覧ください。では、また。
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