こんにちは カプリカです。
今回はNETFLIXプレゼンツの実写版カーボーイビバップについてネタバレなしで語っていこうと思います。
個人の独断と偏見で書いているため悪しからず。ではごゆっくり・・・。
概要・あらすじ
実写版カーボーイビバップ公式Xから https://twitter.com/bebopnetflix/status/1467965666279841792/photo/1
この作品は1998年放送のアニメ「カーボーイビバップ」を2021年にNETFLIXが実写化したものである。
時は惑星間航行が可能な近未来。そんな中、賞金首を捕まえ生計を立てるカーボーイなるものが存在した。
カーボーイである主人公のスパイクと相棒のジェット、居候のフェイを中心としたドタバタSFドラマ。賞金首を追うさなか、スパイクたちに過去の宿命が忍び寄る・・・。
カーボーイビバップ(実写版)はおすすめか?点数
点数は50点。はっきりいってお勧めしない。
時間が余っている方ならいいが、貴重な時間を削って見るまでの魅力は残念ながらない。
自分が勝手に定説としている売れるドラマの絶対条件があるが、それは1話目が魅力かつ、ファーストシーズン全体で見ても面白いこと。今回はそれに該当しない。
1話目がピークで最後まで盛り上がらず、その1話ですら視聴者の心をつかめるものとは思わない。最初から最後まで平坦なエピソード展開。見終わった感想は…
やっと終わったが正直な感想
キャスト
スパイク役・・・ジョン・チョー John Yohan Cho
撮影時、御年49歳いや、さすがにスパイク役にしては年齢行き過ぎでしょ、実力者俳優なのだけど、あとで述べますが個人的にはキャスティングミス。
有名どころでいうとアメリカンパイに出ていた人、それ以外の作品は日本人だとあまり知られていない。アメリカンパイすら普通の人なら知らないかも。一番驚いたのは自分の好きな映画アメリカンビューティーに脇役で出ていたらしい、気づかなかった。
ジェット役・・・ムスタファ・シャキール
この人の情報があまりない、もともとは俳優ではなかったらしい。ネットフリックスオリジナルのMarvel「ルーク・ケイジ」に出ているらしい。今度見てみるか。
フェイ役・・・ダニエラ・ピネダ
はじめ見たときアジア系の人かと思った。メキシコ系。脇役だが有名どころにけっこう出ている人。残念ながら自分が見たいなと思っていたけど見てないものばかり。素直に映画やドラマを見る時間が足りない。
ビシャス役・・・アレックス・ハッセル
特徴的なお顔の人。それゆえ、私の場合絶対にこの人見たことあるけど、どこで見たのかわからずもやもやした気持ちで見ていた。シーズン後半でようやく、「ドクター・フー」のスピンオフ作品「トーチウッド」に出ていた人(違法賭博会場で化け物とファイトした人)だって気づいてすっきり。1話限りの出演なのに覚えているって、俳優にとって顔って重要だなと改めて思った。
実写版カーボーイビバップはどこが問題だったかったのか
キャストが魅力的ではない
スパイクがイメージとあっていない、はじめ見たときなんだこのおっさんはと思ってしまう。誤解なく言うが俳優さん自体はかっこいい。ただスパイクの髪型と中年アジア人の顔が絶望的に合っていない。20代後半から30代前半のアジア人俳優を起用できなかったのか。 (過去の話では組織時代のスパイクが見られるがその時はかっこいいというかかなり似合っている、そりゃジュリアも恋に落ちるわ)
アニメ設定ではスパイクは27歳設定、決して49歳ではない。監督曰くスパイクとジュリアの恋物語には、演じる俳優さんが20代だと表現に深みが出ないためチョーさんを起用したとか。私に言わせれば50歳近いおっさんがこんな痛い恋愛しないよ。若気の至りまでは言い過ぎだが、若いから猪突猛進みたいな恋愛ができると考えるけれど。
ジェットやフェイも無難な感じで、まさにこのイメージに一歩届かない。元々のキャラ設定自体強烈なものではないからしょうがないか。
さすがに最後まで見ると後半からキャスト人に愛着が少しは沸きましたが、その境地に至るまでにどれほどの人がリタイアしたことか。
組織がらみの視点が多すぎる
アニメは序盤不親切レベルで組織のことは語られず視聴者はおいてけぼりなのだが、ドラマは見せすぎ、無駄な描写が多くテンポを悪くしている。毎回ヴィンセントの情緒不安定な情けない姿を拝むことになるとは・・・。
ヴィンセントの話の下りなんてシーズン1後半から少しずつ広げてシーズン2でやればいいのに。
先の展開が読めてしまうかつエピソード一つ一つが虚無
全ての実写化やリメイクに言えることだか、展開が読めてしまう。
先の展開が読めてしまうほどつまらないものはない(例外もあってワンピースの実写版は原作道理進んでいるだけのにおもしろい。これには理由があるのだが別の機会にまとめられたらと思う)。
だから世の監督たちは原作にない設定やエピソードを加えアレンジしようとする。ほとんどの場合ファンからは不評だが、監督はなにも原作をぶちこしたいと思っているわけではないはずだ。
しかしこの作品は喧嘩を売っているのかってくらい虚無。カーボーイビバップのどこかはかない空気感、すべてがハピーエンドとはいかない現実の厳しさ、孤独、そういったものが魅力の一つなのに。ない。
もう一度言おう、一切ないのである。
こういう展開たどるんだろうなって見ながらその通り進んで終わり。ひねりは?感動は?
カーボーイビバップの名前使ってドラマ作る価値ある?と素直に疑問に思った。
どうすればおもしろくなったのか?
無駄なシーンのカット並びに各エピソードに、コンセプトを持たせる
1話完結型の話ならコンセプト持たせる。アニメのほうはそれが色濃く出ていたし、それがカーボーイビバップの魅力の一つだと思う。
上記で、先の展開が読めてしまうという問題を上げたが、それは原作があるゆえにアニメを実写化する以上そこは防ぎようがない問題だと考える。
そうなればやはり、原作にはないエピソードをつくり視聴者が想像できない展開や結末でわくわく感緊張感を作ることがベストな方法であろう。
そして一番重要なのが無駄なシーンのカット。10話という限られた枠内で無駄な描写が多すぎた。
まず組織側の視点が多すぎるため削除する。視聴者は近未来での旅の途中で因縁対決を見たいのであって、決して復讐劇のなかでちょっとしたハチャメチャコメディーを見たいのではない。視聴者に退屈を与えるのではなく未知の冒険と感動を与える。それだけでシーズン2までなら制作できたはずだ。
監督にこれを伝えたい、これを見せたいという信念がないから作品の良さが伝わるわけがない。
キャラクターの掘り下げをファーストシーズンでしない
キャラクターのバックストーリも重要なのだが、掘り下げをファーストシーズンでやる必要はない。
キャラクターに魅力を感じないタイミングで掘り下げても興ざめである。一つ上でも述べたがファーストシーズンはいかに作品に興味を持ってもらうかが重要なフェーズであって、1秒たりとも無駄な描写をする余力などない。
宇宙は広し、賞金首もごまんといるはずだから魅力的なキャラを作ってカーボーイビバップの世界観を押し出せばいいだけ。
まとめ
ぼろくそにたたきましたが決して見られないほどひどいということはありません。さすがそこはネットフリックス、最低限のクオリティーは保証してくれており、つまらないというよりは・・・
見る価値を見出せないが適切な言い回しかと思われます。
結論このドラマは1話がすべて。最初に見て思った感想がそのまま続くという感じです。もし1話目が面白いと思った人なら最後までその気持ちのまま見ることができるとは思います。では、次回お会いしましょう。
SEE YOU SPACE COWBOY
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